2017.4.20-4.30投句一覧

  • 穂積
  • 2017/05/01 (Mon) 00:34:43
(2017.4.20)
寅さんのふられ上手や花のごと  吹雪
石鹸玉心をこめてふくらませ  ハジメ
しやぼんだま幼な子はみな踊り子に   薫
子には子の理屈がありて鞦韆漕ぐ    美和
夜桜やロシア屈指のくねくねの   真理
自撮りする亜細亜の娘白つつじ 穂積

(2017.4.21)
春風に偏屈の風なかりけり  ハジメ
夏近し偏光板を透かし見て   美和
予備校の寮の窓から躑躅見ゆ 穂積
川風や飛燕一閃又一閃  宏平

(2017.4.22)
接写するスミレスマホのシャッター音 ふじこ
接岸のことりと春の音と思ふ   美和
置き物のやうな猫なり花は葉に   聡子
恋猫の真剣勝負見てゐたり  ハジメ
寄りかかる猫の重さや昼午睡  万紀子
残雪を踏みて一途な命かな  宏平
猫の子を抱く子を抱く重さかな 彩香
一週間遅れのなみだ梅若忌   薫
高台の余花の匂ひと米空母 穂積
猫二匹かさなり眠るや春ふかし ふじこ
旅客機の遅れる音や八重桜   真理
前うしろ横もスマホや鳥雲に   櫻子

(2017.4.23)
マホガニー深く磨かれ春の闇   美和
鳥曇道なき道の飛行船  ハジメ
満天星の鈴に送られ家を出る  櫻子
咲き満ちて鈴鳴るごとし松雪草   美和
商大の建物の影夏近し 穂積
双眼鏡買ふ春鳥を見るために  ふじこ
平戸躑躅久留米躑躅の岬かな   草もち
ぎゆつぎゆうと窮屈さうな躑躅かな   ミントココア
独活の皮つつつと薄く薄く剥く   薫
夏近きタルトタタンの粉砂糖   聡子
右左前もスマホや鳥雲に   櫻子

(2017.4.24)
無き道に引き込まれたる山躑躅   葉里
柿芽吹く山辺の道辿りけり   美和
振り向けば君もマスクの花粉顔  吹雪
コツバメや接写許すと眠りをり  吹雪
さくら旅一日一句トカトントン   吹雪
一日のリズム崩さず夏隣  ハジメ
お手玉のぽむぽむぽむと八重桜 万紀子
タワーから手を振りたるや夏近し 穂積
永き日やきらりきらりと波光る  ふじこ

(2017.4.25)
紅白と黒白混じる春落葉  吹雪
春惜しみけりパレットに色混ぜて   美和
菫レット・イット・ゴーなのビーなの  真理
三色で足りぬパレット遊蝶花 ハジメ
おはようさん空豆起こし火で炙る   薫
食卓をととんと叩き夏近し 穂積
チェンソーのこだまする谷春浅し  ふじこ
出支度をして迷いをり春の雷   櫻子
重なりし花の重さや八重桜 万紀子
をわをわと湧きいづるなり八重桜 万紀子

(2017.4.26)
潦空を映せる遅桜   聡子
映画館出で春灯の潤みをり    美和
春ばかり見ている底のヒラメかな  吹雪
佐保姫の時に風当たりの強く   利行
噴水や飛び出る映画みる眼鏡   真理
新緑や夫の眼鏡を掛けてみる   ミントココア
佐保姫の灯す火やがて白く咲き 慈子
佐保姫の別れを惜しむ小雨かな  ハジメ
転んでもちちんぷいぷい桃の花  ふじこ
佐保姫や西に向かひてフローラに 穂積
あと一枚ポテトチップス春の鴨   薫
底ふかき潦白き夏の雲 万紀子

(2017.4.27)
金管の音階練習夏近し    美和
北限のさくら探しに行ったきり  吹雪
金雀枝や子どもの傘はおそろいの   真理
白椿親ばなれして落ちにけり  ハジメ
鯉幟色薄れても堂堂と  ハジメ
草若葉人影も無き古道かな  宏平
囀りや途切れしときに耳を立て 穂積
山里のさくら人家に寄りそひて  ふじこ

(2017.4.28)
櫻蘂過ぎゆく日々の速きかな   櫻子
約束をたくさん結ぶ桜蘂   ミントココア
結葉(むすびば)に透けて高層ビルの窓   美和
一二の三菜飯の結び脱がしけり  真理
紅白の躑躅お揃ひ窓に映ゆ  吹雪
躊躇なくささと書きたし躑躅かな   薫
壬生狂言数珠を持たずにスマホ持つ ハジメ
桜蘂降るてのひらの電子機器   聡子
花銀杏耳を寄せれば水の音  宏平
若葉風吾が身に青の沁み込めり 穂積
道祖神に苔の花咲く峠みち ふじこ
春旬や掘る人なくし天へ伸び   吹雪

(2017.4.29)
おもしゃぐねんだげんちょもの旧友(とも)温し  吹雪
鴨川の掘削工事春の鳶   美和
蛙飛ぶ安房鴨川の棚田かな  真理
田を打ちに新快速の湖西線  ハジメ
水を張る田の面きらめく蛙鳴く  宏平
青空をぴんと伸ばして田水張る   ミントココア
人住まぬ実家の庭の鹿の子草 穂積
みどりごの眠たさうなる蝶の昼   聡子
春昼のボールを回す内野陣   草もち
母想うふわつと想う昭和の日   薫

(2017.4.30)
砂浜の消え失する古巣想ひ出づ  吹雪
日の丸は朝日を浴びて昭和の日  ハジメ
諍ひの後を静かに夜の新樹   美和
染付の鉢に溢るる新樹光   草もち
蘖や超大陸に日本あり 穂積
残雪の山をはるかに畑を打つ  ふじこ
ぽろりんと打ち明けしそう春惜しむ  吹雪
振り切って春の月まで駆けていく 彩香



一部の句の抜けがありましたので、更新しました。WORDも同じく更新済。
失礼しました。
一応、ファイル結合のソフトや上下転換のソフトを使って
作っているのですが、「返信」のある句の前後で、誤ってしまいます。
最終的には句以外を削除して目視で確認しているのですが、
夜にやると注意不足かも、、、、と言い訳しています。笑。

Re: 2017.4.20-4.30投句一覧

  • 穂積
  • 2017/05/01 (Mon) 00:36:44
word版は下記です。なお、ダウンロード期間は1週間ですので。。。

http://firestorage.jp/download/00414c5d565974ec16aad037942e01d49ffa93d8
葉里さん、4月の投句には一歩間に合わず、残念でした。

でも、5月の1番乗りですよ。

おやすみなさい。

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