2018年4月前半の投句一覧

  • 穂積
  • 2018/04/16 (Mon) 17:01:58
(2018.4.1 日)
朧夜の調弦の音いつまでも   聡子
無音なる音のありけり花吹雪   美和
へそピアスの女もゐたり花吹雪  穂積
鳥たちは剥製のやう花吹雪  亡羊
政情はさておき首都に桜散る  直路
ニッポンの首都界隈の四月馬鹿   草もち
剥製の眼の奥へ桜ちる   聡子

(2018.4.2 月)
真ん丸の月を写して花筏   櫻子
花弁を額に貼り付け河馬浮上   美和
マズルカや散る花誘う風の気まぐれ  あやこ
走り根に座るふたりや花月夜   智恵
万愚節数学を解け美(は)し美(は)しく  穂積
万愚節冷や汗かいて嘘をつく ハジメ
蒼穹を消してただよう花筏   昭

(2018.4.3 火)
春愁の消し護謨の滓集めをり   美和
方便か嘘か風船膨らます   美和
後ろ手に青き風船割りにけり   ミントココア
後輩に優しくできる夏蜜柑   利行
山一つ皆食べ頃の新芽かな   直路
誉められてまた新芽出す路地つつじ   直路
ヴェネチアの悲しみを知る柳絮かな  穂積

(2018.4.4 水)
花月夜パッサカリアを緩く弾く   聡子
花冷のフェイスパックの眼閉づ   美和
雑草や汝も吾もさくらびと   薫
シャコンヌのDの余韻や花月夜  穂積
通り過ぐのみの母校や飛花落花   ミントココア
母校へと流れつきたる花筏   利行
寂寥の行き着くさきに花あかり   昭
各々に山坂ありて春の酒   直路

(2018.4.5 木)
山の端を清明の日の薄明かり   美和
古書店で時間つぶして春の暮   葉里
清明やニッポンからのベーブルース   薫
沸き上がる三塁側や春暑し   智恵
桜まじ三塁線を切れてゆき   利行
入学の桜蘂降る頃となり   直路
春を待つお守り下げたランドセル   昭
清明や天元に置く那智の石   穂積
真つ新の名札を胸に一年生  ハジメ
まっさらのバッシュまっさらの春の風   草もち

(2018.4.6 金)
清明のゆふぐれとなり星の出て  聡子
出塁のベースに叩く春の塵   美和
空中に新高速のつばくらめ  ハジメ
誰もみな空席さがす花疲れ   昭
春の湾休む無敵の駆逐艦   穂積

(2018.4.7 土)
前へ倣へ休め紋白蝶の空   美和
桜蘂降る昼すぎの洋菓子屋   智恵
花冷や地下へ地下へと採掘場   穂積
清明や瀑布の霧に伸びる木々  直路
ロフトまで夕陽届けて花水木   昭

(2018.4.8 日)
満天星の花の合奏風ながる   櫻子
風船は空を恋してゐるらしき   美和
京大の立て看板の春の昼  ハジメ
春草戦争芝に荷担し介入す   直路
春あかね金箔継いだやうに入る   薫
浅草や花衣着し外つ言葉   穂積
振り返る日々桜しべ降る余生   昭
桜蘂ふるパイ生地を折りたたみ   聡子

(2018.4.9 月)
桜蘂降る十石船上る川   美和
桜蘂降るもうすぐに地につける   利行
桜蕊降る場内に馬券散る  穂積
桜蕊降る坂踏みて入学す  直路
椿落つ苔はやさしく受けとめて ハジメ
桜蘂降るいたいほど降る   葉里
今朝さらに深き色増し紅つばき   昭

(2018.4.10 火)
ランドセル葉桜のころ会いに行く   ミントココア
小さき背に乗つかる春やランドセル   薫
春昼のディズニーランド鳥瞰す   美和
春塵も楽しディズニーランドかな   利行
電線の音符のごときつばくらめ ハジメ
鉄柵の囲む砂場や藤の花   智恵
猫の恋ピューロランドのキティには   穂積

(2018.4.11 水)
目をつむりゐる幻影に花月夜   聡子
目つむれば見ゆる桜とカリギュラと   亡羊
木屋町を異国語の列花は葉に   美和
どこへでも歩いて行ける花は葉に   利行
白あか白あか白ずつと花水木   薫
鉄柵を開けて花の通り抜け ハジメ
ぬるとするエコー検査や春の泥   穂積
花過ぎて雲流るふと胸騒ぎ   昭

(2018.4.12 木)
行く春を流るる水の厚きこと   美和
筵敷く広き春野のひとところ  ハジメ
春風や地蔵のやうにバスを待つ   ミントココア
積乱の形に新緑萌えており   直路
土筆摘む五センチほどのスカイツリ  穂積

(2018.4.13 金)
たのしさもたたんでをりぬ花筵   聡子
春の昼たたんたたんと織り機鳴る   美和
たたたたと駆け抜く足や春の風   薫
春光や女子ラクロス選手駆ける   穂積
クレヨンで大きなお花春の色   昭

(2018.4.14 土)
行く春のクレパス擦る指の腹   美和
紅は紅白は白なり花水木 ハジメ
初めての残業終へて春の星  ハジメ
空堀の深き陰影春の暮   穂積
たっぷりの八宝菜や春深し   智恵
新しい靴買いそろえ花は葉に   昭

(2018.4.15 日)
ジャムパンの中の空洞春の闇   美和
もふもふの杉菜だらけや午後三時   薫
春疾風走り抜けゆく赤ポルシェ   直路
尾根路を城に向かひて春疾風  穂積
泣き止まぬ子はかつがれてオオデマリ   昭

(100句)

Re: 2018年4月前半の投句一覧

  • 穂積
  • 2018/04/16 (Mon) 17:03:29
例により、縦書きバージョンです。

https://okurin.bitpark.co.jp/d.php?u=f4a23AdhDUwvCoU

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