2018年10月後半 投句一覧

  • 穂積
  • 2018/11/01 (Thu) 09:49:33
(2018.10.16 火)
分数の割算のこと秋夕焼   美和
道場に秋冽の気の流れけり  比呂
丸塚に枯葉舞い散る雀色時  比呂
秋の暮れ手押し車の影二つ   利保
秋風の吹き当たりたる生駒山  ハジメ
松手入終へて闇夜のシルエット   彩香
千七百二十九とて秋澄めり   穂積

(2018.10.17 水)
つんと匂へる秋冷の地下倉庫    美和
野菊置く伊藤佐千夫の碑の前に  比呂
虫食いの柿の葉濡らす石畳    利保
秋夕焼倉庫の扉仕舞ふ音 ハジメ
卓袱台の秋刀魚を喰らふ母の背中  穂積
秋夕焼から飛行機のジェット音   美和
秋空へ明滅湾岸高速路   聡子

(2018.10.18 木)
高速炉動かぬまゝに星月夜   美和
秋空や遥かな蒙古ヤトガの音    利保
流れ星屋根突き抜けて宙(そら)の旅  比呂
名月や糸瓜の水を供えたし  比呂
供へたるもののひとつにくぬぎの実   利行
手をかざし青き海見る蜜柑山   比呂
青空や金木犀の香の満ちて   美和

(2018.10.19 金)
校庭に我を追う子ら落ち葉舞う   昭
冬近し寄せ木細工の床を踏み   聡子
金工の器の光り秋時雨   美和
かざす手に蜜柑の香り海遥か   比呂
露草の青き花咲く露のせて  比呂
風ひとつ萩のこぼれる一茶の碑   利保
作者の名わからぬ句碑や銀杏の実   利行
時雨来て傘ささぬ人足早に  比呂
むかご飯山の囲炉裏に火照る顔  比呂
アクリルの腕輪の赤や秋澄めり  穂積
囁きは色無き風のとおり道   草もち

(2018.10.20 土)
病棟に子の声ひびき秋深む   昭
立ち並ぶ卒塔婆の裏秋の声   美和
朝風にスイングしてる赤まんま   利保
小川なりし道はうねうね秋の風   直路
秋の声耳うとけれど聞こえけり ハジメ
赤とんぼ青空にとぶ四分音符  比呂
大花野踏みしめられてつづく道  比呂
十三夜母の好みし空の色   昭
幹事らがやつとくつろぐ秋の暮  穂積

(2018.10.21 日)
散らかつた机の上を秋の風    美和
残り照の影降りかかる花野かな   利保
十三夜いちじくの実を盛って食べ  比呂
赤坂や道問ふ人に秋の風   直路
左手に迷子の汗や秋祭 彩香

(2018.10.22 月)
読み返す文の重さよ秋深し   昭
風となり旅立つ人や秋惜しむ  利保
秋空のいかほど深し母の愛  比呂
山梔子や香の残りたる同級生  穂積

(2018.10.23 火)
とつくにの言葉飛び交う秋の街   昭
去る風に秋の気配やタラの原  直路
ジョージアは広し秋空雲もなく  直路
秋の声変奏曲の響きかな  利保
秋灯下夫婦それぞれ読書して ハジメ
秋風の竹藪抜ける変声期   美和
変換の文字は意図せぬまま秋思   利行
変拍子ジャズを聴きをり松ぼくり   草もち

(2018.10.24 水)
窯変の碗より銀河溢れ出す   美和
冬近し我に微笑む遺影かな   利保
コンビニにカボチャ絵暖簾秋果てる  比呂
曲線の川が境界大花野  比呂
病棟の窓それぞれの十三夜   智恵
曲がりなりにも松茸を焼いてをり   利行
色変へぬ松平成に惜しめなく ハジメ
ふりかへりふりかへりゆく十三夜   聡子
秋冷や免疫部隊奮戦中   穂積

(2018.10.25 木)
獲得免疫混成部隊冬隣   美和
免役や流れてゆけぬ菱紅葉   利行
我もまた唄ってみるかすがれ虫  利保
通ひたる月夜のみちをもう行かず   聡子
はららごをほぐす指先父譲り   智恵
ドラフトに笑む若人や秋麗  利保

(2018.10.26 金)
住む人を装いシスコの秋歩む  直路
行く秋のコードリールのひゆるひゆると   美和
秋惜しみダニーボーイを口ずさむ   利保
指揮棒のままに散りゆく秋の雲   昭
指揮棒の止まつて動かざる秋思   聡子

(2018.10.27 土)
浴室に秋片足で侵入す   薫
生垣に片手袋の置かれあり   美和
老犬も肩をすぼめて秋寒し  利保

(2018.10.28 日)
丹精のあらはれとして菊花展 ハジメ
はるばると来てくれなゐの帚草   草もち

(2018.10.29 月)
楼門の文字きわだたす秋しぐれ   昭
秋天の匂へるごとく彦根城   美和
帰り来れば元の吾にして秋の風   直路
旅の吾を迎ゆるシスコ月の下   直路
桑港やウーバー巡る秋の街   直路
アップルや丸き砦を包む秋    直路
サンフランシスコへ届く夜半の秋   利行
秋の虹の二重に架かる江戸の空   比呂
秋の虹小悪魔駅に座りおり   利保
喉にまだ悪魔のをりし冬隣  穂積
パソコンのキーの軽さやそぞろ寒 彩香

(2018.10.30 火)
ぱたんぱたんパソコン閉づや秋忘   薫
十月は青空の青どこまでも   昭
青天の匂へるやうや荻の声   美和
雲あつて距離感わかる秋の空 ハジメ
朝の陽に泳ぎだしたる菊の花  利保
古書店街うづまく秋の日和かな  智恵
古書店に我が影のをり暮の秋   穂積

(2018.10.31 水)
秋の昼書類ホチキス止めの音   美和
秋静か星なき夜の雲の川  利保
完全に分解されて捨案山子 ハジメ
完全に朝霧はれてしまひけり   利行
秋の堤引率されて子らの列   比呂
天窓にslowな時間秋惜しむ  穂積
電線の鳥四分音符秋夕焼   薫

(108句)

Re: 2018年10月後半 投句一覧

  • 穂積
  • 2018/11/01 (Thu) 09:52:56

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