1月前半の句から(智恵選)

  • 智恵
  • 2019/01/22 (Tue) 11:48:52
続けて、失礼します。
1月前半の句から好きな句を選びました。
失礼がありましたら、お許し下さい。よろしくお願いします。

★パレードのごと新年の始まりぬ   聡子
 新しい年への希望が満ちあふれています。

★石段をゆつくり登るお正月   薫
 ゆったりとしたお正月の感じが良く出ています。

★四日はや渋々開けるメールかな   直路
★燦燦と四日の通勤電車なり   草もち
 何だか、対になっているような。仕事始めの様々な場面、光と影。共感です。

★手を振りて五日の空に機影消へ  比呂
 晴れ渡る空、お正月の幸福感と見送ったさみしさが伝わってきます。

★絵馬かけて溢れるほどの福詣 あきよ
 福詣のあの雰囲気、思い出します。家の前の道も日常に戻りました。

★願うこと今年もおなじ初詣で   昭
 本当にそうですね。最近は願うことはいつも同じです。

★鍵穴の音の硬さよ寒に入る  利保
 音に寒の入りを感じる・・・。着眼点に脱帽です。

★順調に町動き出す七日かな ハジメ
 安堵感を感じます。「順調に」が好きです。

★七草の六つはぶいて炊いた粥   くく
 7つそろわなくても、七草粥を炊いて食べる。丁寧な暮らしを感じます。

★庭下駄の鼻緒のきつき寒四郎   美和
 「寒四郎」が決まっています。いつか私も使ってみたい季語です。

★風邪に寝てピアノの椅子の高きかな  勝彦
 視点が鋭いですね。体調が悪いなか椅子の高さに気付くとは・・・!

★自転車で追いかけてゆくオリオン座 彩香
 「オリオン座」私も思い入れがあります。寒夜の中の自転車。勢いも感じます。

★SLの遡りゆく冬の川   ミントココア
 景が浮かびます。SLは冬に合いますね!

★ホッカイロミニでは済まぬ寒さかな   利行
 私は「貼るミニカイロ」と「靴下に貼るカイロ」で凌いでいます。

★初点前心構へを問われおり   葉里
 「覚悟」を感じる句ですね。ピリッとした緊張感も感じられます。

★ゆるゆるとゆるる列車や宝船   穂積
 「ゆるゆる」「ゆるる」楽しい句。宝船も決まっていると思います。

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