2020年6月後半 投句一覧

  • 穂積
  • 2020/07/01 (Wed) 11:15:53
2020/06/16 (Tue)
捩花の螺旋の階を登り詰め   美和
入梅の青き魚の腹を裂き  利保
烏賊売りの濁声めぐる坂の町   智恵
縁側に膝をそろえて遠花火   昭
蚊取り線香煙るテニスのベンチから   比呂
新包丁に試し切りされ冷し瓜   直路
欲しきもの知らぬベンチの子の素足  勝彦
短夜のLINEメッセージの吉報   彩香

2020/06/17 (Wed)
黒南風やLINEの写真拡大す   美和
奥入瀬や男滝女滝の滝の音   比呂
髪切りて氷菓舐めるたる王女かな  利保
アラートの街煌々と夏の月   昭
夏深し浅間に近き御厨窓  勝彦

2020/06/18 (Thu)
ひいやりと柾目の廊に置く素足   美和
青蜥蜴瞳に宿る星の群れ  利保
物音に左右見渡す青蛙   昭

2020/06/19 (Fri)
その中に金銀砂子蛙の眼     美和
夕暮れのラムネのビンのガラス玉  利保
校庭の四葩あざやか雨しとど   昭
白南風やあたらしき大球団旗   智恵
白南風や第一球はストレート  勝彦

2020/06/20 (Sat)
間奏曲聴きさみだれを眠りゐる   聡子
白南風やフルスイングの球の音  利保
捩花や唇濡らす朝の雨  利保
濡れ縁に置かれ大小泥団子   美和
六月や木々の緑の直立す   昭
風薫る校舎への坂立ち漕ぎす  穂積
草いきれ百葉箱の高さまで  勝彦

2020/06/21 (Sun)
菓子箱を取り置く幼梅雨深し   美和
夏至の空天の目盛りを探しおり  利保
雨粒を背負いて鳴かず雨蛙  利保
この川で父に習いし立ち泳ぎ   昭
開け放つカーテン夏至の日曜日   智恵
墓石を値踏む一日薄暑光  勝彦
短夜の中央構造線うごく   聡子
中央構造線沿ひに夏の川   草もち
マントルとプレート鬩(せめ)ぐ雲の峰  穂積
そこにある活断層から雲の峰   勝彦

2020/06/22 (Mon)
日輪の〇を大きく夏至の空  万紀子
父の日に父の笑顔を探してる    薫
父の日や父の癖字のメモ見つけ   美和
父の日に缶詰め届き父思う  利保
暮るるまで菖蒲の白とともにゐる   昭
黒南風や風にいくつの名のありて   直路
八百万の神の枕を大南風  勝彦

2020/06/23 (Tue)
黒フィルム越し梅雨の太陽齧る   美和
梅雨寒し眠れる犬ののの字かな  利保
今日の空この街梅雨に入りにけり   昭

2020/06/24 (Wed)
夏の蝶神々のゐるくらがりに   聡子
入梅のソースのしみた焼きそばパン  利保
よみがえるあの時のこと明け易し   昭
足湯する肩から肩へ夏の蝶   智恵
夏蝶やトリコロールの店開き 勝彦

2020/06/25 (Thu)
純白にほどけてゆけり梔子花   万紀子
束の間に黄色く錆びゆく梔子花  万紀子
みどり児と夏蝶ねむる乳母車   昭
カステラは端っこが好き夏の蝶  利保
ドトールがスタバになってた梅雨の街   直路
アクリルが人を隔てて街は梅雨   直路
幼子に山羊の頬ずり梅雨休み  勝彦

2020/06/26 (Fri)
恋の疵鎧に残し兜虫  利保
梅雨晴や甘さほんのり京和菓子  穂積
精一杯食卓に咲く薔薇一輪    昭
水無月と云う名の菓子の潤える まゆみ
水無月や1:1:√の2 まゆみ
水無月のいわれを知りて味深し まゆみ

2020/06/27 (Sat)
匙刺せばふるふる震へゐるゼリー   美和
水無月や今すぐ買えとテレビ言い  利保
明易の朝一番の小鳥たち   昭

2020/06/28 (Sun)
雨の歌聴きゐて夏のゆふぐれは   聡子
明易しカーテン越しに雨の音 まゆみ
明易の貨物列車の軋みかな   草もち
青梅雨の雫連ねるアルペジオ  利保
六月の口にほおばるハッカ飴    昭
なにごともなき六月の砂場かな  勝彦
大學の横丁小さき茅の輪あり  穂積
三角の水無月食べて座の円くなり 万紀子
水無月の小豆の一粒転げ出り  万紀子

2020/06/29 (Mon)
白南風や円空仏の目の細く   美和
水中花我に幼き日のありて  利保
蟻の巣のもくもくもくと現るる   薫
六月の雨を弾いて赤子泣く   昭
水無月や菜の根は深く下しおへ  勝彦

2020/06/30 (Tue)
水馬の足に粘れる水面かな   美和
露涼し緑のバスが運ぶ風  利保
紫陽花は果てて地を這い地の色に  くく
夢を見てその夢忘れ明易し   昭
さみだれや読経のつづく八畳間   智恵
ずつしりと雨の染み込む茅の輪かな   聡子
形代の揺れて映りしにはたづみ      聡子
8の字にまはれまはれよ夏祓     聡子
形代の濡れて吹かるるゆふべかな    聡子
形代を切る工房のへちま棚  勝彦

(93句)





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