2020年9月前半 投句一覧

  • 穂積
  • 2020/09/17 (Thu) 11:41:44
2020/09/01 (Tue)
抱きあげし嬰のかおりや星月夜   昭
抱き枕昔ゆかしく竹婦人   美和
稲刈って関東平野雨の風  利保
ドア開けて秋が来ている朝の風   直路
秋深きラジオ流るる譚詩(たんし)かな  穂積
萩の頃ラジオ講座の懐かしく  勝彦

2020/09/02 (Wed)
満月のはみ出している秋の夜   昭
秋の夜にバラッド刻む銀の針  利保
枝豆が湯上り美人とおり雨  勝彦

2020/09/03 (Thu)
梨持てば伯耆国の陽の光  彩香
秋風鈴音を散らかすばかりなり   美和
秋雲や骨組みのみとなる屋敷   智恵
雷雨来て知らぬ同士が一つ傘   直路
野分だつ翼ふたつの雨宿り  利保
飼い犬へもろ手の水を野分雲  勝彦
秋蝉やぐうと私も啼きました   薫

2020/09/04 (Fri)
黒焦げかと思った新発見の黒飛蝗  万紀子
コスモスや歌を忘れてゐたる日々   聡子
秋蝶の墜ちて地を這う強さかな  利保
地平線見たことはなし星月夜    美和
死してなお我をよぶ犬寝待月   昭
死後てふ時花野のさきの霧ヶ峰 勝彦
台風を待つ集落の福木かな   智恵
百年を越へて日記の流行風邪 穂積

2020/09/05 (Sat)
越人の果てを読みけり秋ともし  勝彦
秋雲のシュルレアリスム中津国   美和
星月夜神の飛礫の降る静寂  利保
父と子の競って走る夕立かな   昭

2020/09/06 (Sun)
犬の鼻冷たく湿る星月夜 万紀子
台風の近づく夜の歩道橋  利保
川からの風やはらかき九月場所   智恵
九月場所大江戸線の髷の香  勝彦
篠笛の運指軽やか天高し  穂積
運針の楷書のごとし秋簾  勝彦

2020/09/07 (Mon)
九月場所父の贔屓は栃錦  利保
秋厨細々とそれぞれの場所   美和
鳥あまた右往左往へ野分立つ   薫
飼い犬の居なくなる日の野菊かな  勝彦
どうしたのクロはまだ来ぬ秋の暮  穂積
遠ざかる犬の背中に秋日さす  万紀子

2020/09/08 (Tue)
踊り場の楷書一文字秋夕焼  彩香
赤とんぼ眼に映る空秋の雲   昭
挨拶は犬が取り持つ秋の朝  利保
こわもての犬の手綱へ月の道  勝彦

2020/09/09 (Wed)
栗よけて栗を掘り出す栗ご飯  利保
学び舎にホルンのひびく秋の朝   昭
音あはす吹奏楽部萩の朝  勝彦
菊の日に母の手紙を読み返す   昭

2020/09/10 (Thu)
朝の風空き家の上にうろこ雲  利保
ドトールに寡黙な秋の訪れて   昭
居酒屋の寡黙な暖簾秋ともし  勝彦

2020/09/11 (Fri)
秋深し一人居の眼に黒き影   美和
秋の虹小さな町の観覧車  利保
秋高し影の伸びたる観覧車  勝彦
薬草の匂う庭園秋澄めり   智恵

2020/09/12 (Sat)
背中越し三日月見せてと指示のあり   昭
望月のまばゆきばかり影は去り   聡子
大空に夕星一つ秋澄めり   聡子
その先はよきことばかり鰯雲   聡子
新蕎麦やよきことざっと手繰り寄せ  利保
たつぷりと試飲のカップ新走り   美和
新涼やパスタを茹でる六分間   昭
新涼や楡家の人を読みかへし  勝彦
読了の栞を外し虫の闇   美和
二十年師の姿のごとき白の萩  勝彦
萩の風湖の向かうに雲の山   美和

2020/09/13 (Sun)
まんぼうの浅い眠りや月明り  利保
えんじぇるを潜る玄関月明り  穂積
風の声たしかめに来る大花野   昭

2020/09/14 (Mon)
待宵や袱紗さばきのさらさらと   聡子
サバ?サバの呼吸色無き風の中   美和
月明り君とサルサと波の音  利保
月明をランボルギーニ唸りだす   草もち
一山の闇揺らしたる虫時雨   彩香

2020/09/15 (Tue)
鞘はじけ世界を目指す胡麻のつぶ  万紀子
刀身を鞘に収めて夜の秋   美和
かまどうま闇より出でて闇に去り  利保
海苔巻きの端切れもやらず竈馬  勝彦
秋の日や立ち上がる大クレーン車   智恵
胡麻の花あすは上の段の咲く  万紀子

(80句)













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