- 穂積
- 2026/09/17 (Thu) 19:16:33
2026/09/01 (Tue)
時止めてみる陸奥の秋夕焼 美和
一朝にして抱卵の鳩秋更く 桜子
もの思ひ翅とづ秋の黒蜻蛉 なお
川のない橋の欄干赤とんぼ 利保
鳥威し崩れた橋へ駆けゆきし 勝彦
コヨーテの見てゐるけふの二十日月 草もち
九月来てサンタクロース屈伸す 彩香
九月来てくすみ色着る心意気 薫
2026/09/02 (Wed)
九月早あれもこれもと忙しなく 美和
今朝九月似合ふとふその髪結ひて 桜子
九月来て土新しきもぐら塚 利保
となかいのひづめぱかぱかまだ九月 なお
九月かな蝉がこぞつて鳴きしきる なお
はや九月日本の空もひろくあり 勝彦
秋風にガトーショコラのくづれざる 彩香
2026/09/03 (Thu)
ぷちぷちと緩衝材つぶす秋思 桜子
星流る砲台跡のある岬 利保
秋づくや夕影草のうすかげり なお
草の実の青き路傍や通り雨 勝彦
秋黴雨硝子の街を叩きをり 草もち
故郷の時間止まれど秋高し 穂積
秋雨や何処から出たのこの螺子は 彩香
2026/09/04 (Fri)
地下鉄から出れば虫の音集く街 万紀子
虫集く都会の音に負けまいと 万紀子
地下街に雨音は無し秋湿り 美和
手につかぬことのありけり昼の虫 美和
秋天や押ボタンドアの電車ゆく 桜子
ふるさとの味噌屋畳屋町工場 利保
暮六つや虫鳴きそむる酒のあて なお
ふりかけをまあるく振るや秋湿り 彩香
虫すだく明日の旅程は手まくらへ 勝彦
AIの利いたふうな口地虫鳴く 草もち
補聴器の人のほほゑみ小鳥来る 智恵
2026/09/05 (Sat)
ひつそりと鳩の抱卵茨の実 桜子
鳩のこゑくぐもる駅舎秋の雨 美和
子別れの鴉一声嗚呼と鳴き 利保
秋海棠それでも人を愛すかな なお
秋の日の烈や河原に小石積む 勝彦
鳥渡る朝やイコールアース図法 彩香
2026/09/06 (Sun)
何気なく植ゑし草花三角法 桜子
間奏はギターのソロで秋の雨 利保
秋雨の空小走りで見上ぐ人 薫
影投げてとほくにあたる草の花 なお
海峡の街暮れ果てて秋の星 勝彦
泉湧くごと有りの実の水の音 彩香
蒸ける湯や薄のそよぐ音ばかり 勝彦
2026/09/07 (Mon)
まだ空を指差して青薄原 美和
秋湿り耳の奥入る低気圧 桜子
秋の雨のぼればくだる長い坂 利保
耳石ときどき外れ秋のめまぐるし なお
秋出水ドロップなめている時間 勝彦
秋思かなメープルシロップぶつかけて 草もち
ロンシャンの鞄ひと拭き秋の雨 彩香
シェルブールの雨傘の色秋の雨 穂積
2026/09/08 (Tue)
煮魚のほどよい甘さ秋の膳 万紀子
朝霧や人あらはれて挨拶す 桜子
天高し赤緋紅の傘を干す 利保
シェルブルー秋みつめゐる瞳かな なお
パレツトに秋夕暮れのシェルブルー なお
秋天へどつこいどつこいどつこいしよ 智恵
黒潮とアロハの街の秋しづか 勝彦
出汁の沁む翡翠や冬瓜汁の椀 薫
冬瓜汁まはりの空気ごと掬ふ 彩香
2026/09/09 (Wed)
秋空へ手を伸ばしゐる少女像 美和
墨の香の流れ来る廊秋気澄む 美和
灰汁抜きの水を替へをり秋の昼 美和
バケットを抱へ小走り秋時雨 桜子
ゆきゆきて腹一杯に秋の風 利保
秋空を逆巻く風に雲の泣く 薫
薄き肌しなやかに浮くリーの秋 薫
日向ゆく人をみてをり秋日陰 なお
旅の服干され紫苑へ吹かれゆく 勝彦
祈りの鐘ひぴく空港秋澄めり 智恵
種の透く明るさ有りてデラウェア 彩香
2026/09/10 (Thu)
リレー俳句座して旅する秋の雲 万紀子
重ねても薄き座布団秋の風 美和
猫の毛のふつくらにつく秋小寒 桜子
風が征く九十九里浜鰯干す 利保
雨あがるぽとり秋をば削ぎにけり なお
校庭に潦秋空へこゑ 桜子
人波の去りて端島の秋湿り 智恵
奎吾読む秋の深まるひと夜あり 勝彦
バス停にどうぞのこゑや水澄めり 彩香
2026/09/11 (Fri)
秋の暮バスタブに湯の満ちる音 美和
雨障窓辺に立てば萩咲いて 桜子
虫の闇終バス去りし停留所 利保
追悼や秋の芽あるもあらざるも なお
秋黴雨コインころんとランドリー 薫
長崎の女神大橋秋の虹 穂積
人工骨頭歩き初み秋めく 勝彦
秋暑し爆心といふ同心円 智恵
爽やかに出島橋ゆく教習車 智恵
秋空へ神の手高くコイントス 彩香
2026/09/12 (Sat)
秋晴れやご安全にと言ひ交す 草もち
秋寒し湿りがちなる靴の先 利保
靴磨く匂ひ秋思の仄暗く 美和
数へつつ指では足らぬ秋しぐれ 桜子
同心円描いて叩く暮れの秋 万紀子
しづく落つ虫鬼灯や夕暮れぬ なお
蒸かし芋なほしつかりと熱き芯 彩香
青北風や古木の芯のなほ固し 勝彦
2026/09/13 (Sun)
鉛筆の芯削る香や秋の夜 美和
芯青し刈田の株のいくつかに 桜子
秋深し2Bで描く雨の色 利保
全集の天金加工秋深し 彩香
ひるよりも肌さす夜を葉月かな なお
ひるよりも浅間が近し胡桃落つ 勝彦
玄関を開けて閉ぢたる秋の旅 智恵
2026/09/14 (Mon)
ひるよりももつと明るき秋灯かな 万紀子
朝焼けの秋空や青いつぱいへ 桜子
月の眉献呈されしノクターン 利保
ひさかたの光のあさや今朝の秋 なお
ひるよりも夜の音響く葉月かな 美和
九月十一日光陰矢の如し 美和
晴れ晴れの浅間や雲を背に抱き 薫
秋の日を山の稜線見て過ごす 彩香
秋晴やベンチに残る母子の背 勝彦
秋晴れに私は何をする人ぞ 万紀子
2026/09/15 (Tue)
突然に群れ発つ鳥や秋の原 桜子
整列の右向け右やそぞろ寒 桜子
天金の江戸川乱歩居待月 利保
大空の薄雲ぬけて小鳥来る なお
長月や雨雲底の黒き襞 美和
伊予弁のだんだん鰯雲ひろぐ 勝彦
溶けてゆくだんだん畑秋夕焼け 彩香
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